長沼商史『ヌーのどうしょうもヌー』 #13 ニュージーランド3000kmテアラロア回想記 その④ メスベン〜レイク・テカポ

ヌーかりなく
ヌーけがけをする
ヌートコンドリア
です。
顕微鏡で探して下さい。
いつも
ヌードです・・・
うっせ!

はい、テアラロアの話。
前回よりももう少し南側のセクションです。青丸の辺り。

メスベン 〜 レイク・テカポ

渡渉は危険なのでやめろ!とのことでラカイア川を通過するためにヒッチハイク、さらに食料補給もかねて寄ったメスベンにて。ここ、こじんまりとして好きな町だなぁ

インフォメーションへ図書館の場所を聞きに行くが、「ない」と言われる・・・
インフォメーションの隣のカフェの厨房から日本語が聞こえる。
こんな所に??日本人が!!話すと十年以上住んでるらしい。
冬は雪山目当てのお客さんが沢山くるんだってさ。
「これからウェイクボード行くけど、行く?」と、
こんな初対面の小汚いオヤジを誘ってくれる。が外は曇り、ダウン着てる俺・・・
ありがたいけど、お断りした。
誘ってくれて本当にありがとうございますm(_ _)m

その後部屋で読書三昧。
「悪の教典 上下巻」一気読み。メスベンでハスミン♪ぷちょへんざ。

翌日、泊まった宿のオーナーのジョージにトラックの手前の舗装されてる所まで送ってもらう。「いらない」と言うが$20渡す、気持ちね、気持ち。
舗装路の終わりに車を止め、ウォーキングが日課のジョージとダートロードを一緒に歩く。
ジョージは4キロの鉄アレイを1つずつ持ち、歩く。重そうだ。

ゴールドコースト出身のジョージとオーストラリアの話とかしながら歩く。
俺も通算一年半位バイロンベイに居たから、話が合う。
好きな俳優がロバートレッドフォードってところもおなじ。
いいオヤジさんだ、感謝。
でも、宿を売りに出すんだってさ・・・
皆さんに宿をオススメしたいが、オーナー変わったら~な~(-.-)
そしてジョージとバイバイして、ダートロードの続きを1人歩き始める。

すると一台の四駆が止まってくれる、イギリスからの釣り師夫婦を乗せたガイドさんの車。
ニンフを付けたフライロッドが積んである、釣りの話やテアラロアの話をしながらトラックの入り口まで乗せてもらう。
あざーす。
イギリス夫婦は品が有りリッチそうだった。心の余裕が伝わるいい大人の見本だと思ったね。

このセクションは160km位、普通7日間位かけるらしい。
気合いを入れる。その前に腹ごしらえ、そして一服。
「さてと」と歩き始めるが、早速小川で足濡らす。ニュージーあるある。
ニュージーランドにしては珍しいスイッチバックでパスを超え振り返る。

古い牧場歩き、家畜はいない。コロラドのサンワン辺りに似て無くもない。天気も良く、気持ち良く歩く。
が後半トゲトゲだらけ。しかも二種類の・・・痛いなー

少し避けるが、やられたい放題。寝てる間のホイミに治してもらいましょう。
そんなノリでショーツでガサガサ行く。
後で聞いたらこの辺もロードオブザリングのロケ地だったらしい。

昼前からの32km位歩いた、十分です。
Double hut に1人寝る。
てかね、俺幽霊見たこと無いけど、体験や体感は少しある。
友達の家で「あっ!」この物置さー!って居るところ当てた事あるし。ジーチャンの通夜でバーチャンが「あ、じいさん来た」と言うたび、電気が全部消えて、付いてを繰り返したり。
でね、ハット入った途端「ん?」って感じがした。
でも悪い気しなかったからそのまま飯食って寝る。
夜中の2時、ドアがガチャガチャ言う。数分おいて二度。
明らかに人の感じ・・・
ドアの構造上鍵をかけないとドアが開いちゃうので、内側から鍵がかけてある。
誰か来たのかと思い、声をかける。「誰かきたの?」って。
すると音は止む、返事は無い。
うーん・・・まっ!風が吹いたんでしょ!つって寝る。
翌朝、ドアを外側からチェック。ドアを押しただけでは、あの音は出ない!取っ手部分の金具をガチャガチャやると・・・この音だ・・・
ひゃーーー、確認した朝の方がこえーよ!
でもここに来ると言うことは山好きな人なんだろう、と勝手に親近感。
そして朝飯くってコーヒー、からの一服をして「お邪魔しました。」の一言を告げ出発。

明日、天気予報では雨。今日中に雨で増水する前のランギタタ川を渡りたい。
今日無理すりゃ渡れる、雨の前に。でも50km歩かないと・・・
ニュージーランドの50kmはハンパない。
アップダウンとでかい石だらけの川歩きとか、基本「ぱない」。
途中DOCのオジサンに会い、ランギタタ川の渡渉について聞く。
「あー渡れるよーとは言えねーずら なんせハイリスクだんでなー」と怖い事しか言わない(-.-)
まあ「川見て決めるよー」って言うと、うん、うん、安全第一でな!と。

ランギタタ・リバーに夕方4時に着く。
ってもこの川、幅が数キロもある。その間を三つ編み四つ編みみたいに分散して、混じり合い流れてる。実際水のある区間はたいしてないが河川敷みたいな部分がなんせ広い。

よーし 行くぞ!
と何回もあたる川筋、浅そうな所を探しては上流へ下流へ。
最深でチンコ下、でも今までの渡渉が子供のように感じる。
水圧、流れが力強い。ツルっと行ったらもってかれる。
まあ、もってかれても次の浅瀬で助かりそうだけど濡れたくないのでチョー集中。
足は摺り足、歩幅は狭く、ストック利用の斜め下流へ(^_-)
上流を見ると、山々は雪をかぶっている。「あー、あの水がきてるのね」冷たいわけだ。
幾つもの同じ川を渡り、無事反対側へ。

ここからトラックを2kmほど離れるとMesopotamia と言う集落があり、トレイルノートによるとそこには宿が有るらしい。そこへ向かう。
左足親指の付け根から足首にかけての筋が痛い、カヤックでやった手首の様にギシギシ言うとります。途中それをかばってふくらはぎが痛くなる。
歩き過ぎだね、最後の川が効いたな。石だらけ、石によって足は多彩な角度で歩く事になる時には変な角度で、疲れた足にそれが追い討ち(+_+)
ひさびさ負傷、だからこその宿。
しかし、詳細な場所がわからない。運良くトラックに乗ったおにーちゃんに会い、聞く。
そして発見、宿に入ると同時に土砂降り。あら、いろいろツイてるね。
宿と言っても普通の家を、隣の家に住むオーナーが管理してる感じ。
ベッドは8個、客は俺だけ。暖かいシャワーを浴び、好きな所に寝る。

翌朝晴れ。
チェックアウトとかない、勝手に出て行くだけ。
日の出が遅まったなー。
足は痛い、アイブプロフェン600mg投入。昨日の疲れもあるがアップダウンや川筋歩きハードだわ。川に魚は見えない・・・

20km位かな、4時にギブアップ。「もう今日は歩きたくない」
Royal hutでスイスの2人組に追い付く。
名前の通り、チャールズ皇太子?がその昔泊まったらしい。
ハットはドミトリーみたいなもんだ、ドミの旅は若い頃沢山した。けど今はもういいや。
町ではプライベートルームに泊まっております。でもハットはハイカーが泊まる、気心しれたもんだ。自然好き同士、心地よい。ただ・・・オナラが臭い。
皆するオナラ、ハイカーは特に。俺も沢山する。
臭い ただただ・・・

翌朝、朝から渡渉で足を濡らすw
Stag sadlle からオプションルートの稜線歩きをとる。
ノーマルルートは谷を行くが天気もいいしもちろん稜線歩きっしょ!

テアラロア史上一番良い!!

サザンアルプスを見ながら最高の稜線歩き、でもねどれがマウントクックか知らないと言う相変わらずの手薄さ。まあ気持ち良ければ最高っしょ。


空が凄い、山も凄い、空に浮かぶ雲がタダでさえ圧倒する景色に奥行きを作る。
俺さ宮崎アニメ好きなのね、ナウシカとかラピュタとか魔女とか。
メッセージ性もさることながら、あの描かれてる空が好きなんだよね、雲とかさ。
あんな感じ。この空最高です。

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