リレーコラム「わたしのテント」#2 中川史尋(Fooman)

8月 前穂高岳 岳沢小屋テント場にて

本当の意味でのロングトレイルを歩いたことがない為トレイルネームを授かっておりませんので、自分でつけました。こんにちは、Foomanです。

トリプルクラウンのMASAさんからバトンを受け取るなんて恐縮ですが、信越トレイルをはじめちょくちょく山行を楽しんでいます。一番歩きたいトレイルは勿論PCTですが、小学生の姉妹の成長を見守っており、娘達が成人になるころが私の引退と重なることになりますから、10年以上先にログトレイルハイカーになるべく目指しております。

現在は主に近場での日帰り、1~3泊のテント泊で山に登っております。最長の山行きが娘達と歩いた信越トレイルの6泊7日でした。当時娘達は5歳と7歳でしたので、2人用のテントで3人寝ることを念頭にわたしが選んだテントは、mont-bell ステラリッジ2型でした。

2月 裏山にて

日本の山岳でテント場に行けば、必ず多数を占めるのが黄色の mont-bell か、オレンジ色のアライテントですから、ご存じの方も多いでしょう。

そんな私が mont-bell ステラリッジ2型を選んだ理由は、私の悪い点でもあるのですが、ネットから購入しやすかったからです。勿論、自分なりにネットから得られるスペックから比較表を作成して購入に至っています。購入までに一度もステラリッジを触っていませんでしたが、購入して一番最初に驚いたのは設営が簡単であったことです。

9月 北岳 肩ノ小屋テント場にて

と言うのもファミリーでオートキャンプを楽しんでいましたから、もっと大きい、もっと重いテントやタープを汗を流しながら妻と2人で設営していたからです。なんて小さいんだ、めっちゃ軽い、ぜんぶ手が届いて1人で楽々テント張れたと言う感覚でした。作りも大型テントとは全く違い丁寧な細部の作りこみに感動すらありました。

そんなステラリッジを信越トレイルはじめ、低山から高山まで張っての使用感です。

mont-bell ステラリッジ2型

良い点

・自立型とダブルウォールで天候悪化時でも安心して寝ていられる。

・北アルプスなどのどんなテント場でもテントスペース確保が容易である。

・210×130×102cmのサイズが1人にも最適サイズである。

不満点

・多くのテント場で同じテントが重複する為、目印をつけるなどしないと、自分のテントが分からなくなる。

そうは言ってもテント本体とフライシートとポールとペグとガイロープ(2mmに変更済)、そしてグランドシート(タイベックシート)で、1.6kg以上になりますから、バックパックの中身では一番重いのがテントセットになります。

このステラリッジに娘達も含め3人で川の字で寝ていましたが、娘達の成長に伴い狭くなってきました。燕岳のテント場で寝ている時に、二女がテントの窮屈からなのか夜中に悪夢を見たようで叫びました!これはもう3人で寝るのは限界かなあと感じました。そんな時に見掛けたのが、これまたネットからでしたが Big Agnes Scout Plus UL2 のセール品でした。

即決で買うに至りましたが、スペックはしっかり確認しており、これならまだ3人で川の字に寝れるサイズだと。

6月 裏山にて

9月 木曽駒ヶ岳 頂上山荘テント場にて

元々トレッキングポールは毎度山には持って行っていましたが、このポール2本でテントを張るシングルウォールのA型テントです。言い換えるとツエルトをカッコ良くして居住性を高めたテントです。テント本体と設営に必要なその他モロモロを入れてもジャスト1kgってのが肩の荷が下りた快適さです。テント名にULと付けるだけUL派の利用が多いのでしょうが、テントを張ってみて驚くのがデカイ!

Big Agnes Scout Plus UL2

良い点

・大きくて軽い

・川の字で3人で十分寝られる

・バスタブが深いので砂や雨風の侵入が少ない

・出入り口のトレッキングポール柱が手の支えになり出入りが楽になった

・前室が広いので使い道が豊富(しゃがんでシャワーを浴びることが出来ました)

不満点

・テント場の広いスペースを確保する必要がある

・すべてのガイロープをピンと張らないと風でバタつくことになる

・トレッキングポールをテントを張る為に持って行く必要がある

4月 北八ヶ岳白駒池 青苔荘テント場にて

比較表

mont-bell ステラリッジ2型Big Agnes Scout Plus UL2
寝室サイズ(奥行×幅×高)210×130×102cm218×137×114cm
前室サイズ130x40cm
*ただし斜度があるため靴が置ける程度、バックパックなど縦に置く物は無理
218×119×114 cm
*靴と縦置でバックパックが置け、さらにキッチン利用も同時可能
本体重量1,400g
*テント+フライシート+テントポール
800g
その他重量200g
*グラウンドシート+ペグ+ガイロープ
200g
*グラウンドシート+ペグ+ガイロープ
トレッキングポール重量450g *比較の為450g
総重量2,050g1,450g

Scout Plus UL2 はとても広く大型テント並みにスペースを必要としますが、3人利用は勿論ですが、1人でも最近はこちらばかりを利用しています。

北アルプスなどのテント場は、2m×3mくらいで整地されていることが多いと思いますが、これだと張れないのが難点です。その為、どうしても早着を考慮して行動計画を立てないといけません。槍が’真上にそびえる殺生のテント場には1番着! 奥穂の段々畑のようなテント場には11時着など、結構気合が入った行動で着後はゆっくりまったりできましたが、時間に追われ不本意に早いペースで登っていますね。おかげでスピードハイカーのようになり、どんな登山道でもコースタイム6割7割で歩ける自信はつきました。

8月 槍ヶ岳 殺生テント場

8月 奥穂高岳 穂高岳山荘テント場 *テントスペースが狭くピーンっと張ることが出来ず、一晩中バタバタ風の音に悩まされることに…

テントは登山用具の中でも高い部類に入りますから、いくつも持つことはできませんが、今の希望はステラリッジ2型くらいの大きさで、全部含めて1kg以下に納めることです。

ただ、道具の為に山に登ってる訳ではないので、これ以上のVer.アップはなく、しばらくは今のスタイルで登りたい山が山ほどありますから、時間を惜しんで登ってみたいと思います。特に引退後にロングトレイルハイカーになることを目指していますから、モチベーションと体力の維持が必要です。その為に近い目標としては、3,000m峰全山サミッター(残り半分)と、再来年にJMTに行くことを目指しています。

いや~山の自然をカラダ全体で感じる距離感のテントって良いっすね~。

プロフィール

 中川史尋(Fooman)

2人の小学生の娘を持つ。主に近場での日帰り、1~3泊のテント泊で山に登り、最長の山行きは娘達と歩いた信越トレイルの6泊7日。一番歩きたいトレイルはPCTで将来はロングトレイルハイカーを目指している。

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