【和歌山】世界遺産「高野山」 弘法大師が開いた信仰の道「町石道」のハイキング見どころ5選

和歌山県、三重県、奈良県にまたがる世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の霊場の一つ高野山には、平安時代の僧侶「弘法大師(空海)」が開いた「町石道(ちょういしみち)」と呼ばれる信仰の道があります。全長約22kmに渡るこの表参道は今ではハイキングコースとして人気を集めています。今回はそんな町石道の見どころ5選をお伝えします。

<高野山・町石道の見どころ5選>

  1. 高野山町石道コースのスタート「慈尊院」
  2. 丹生官省符神社
  3. 丹生都比売神社
  4. 聖域を示す「二ツ鳥居」
  5. 高野山の中心「金剛峰寺(こんごうぶじ)」
  6. アクセス
  7. まとめ

 

見どころ1.高野山町石道コースのスタート「慈尊院」

写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟

高野山町石道は全工程約22kmに渡る長いハイキングコースです。所要時間7~8時間。スタートは慈尊院です。慈尊院は弘法大師が高野山を開いた時に様々な庶務を行うために建てた寺院です。この寺院は、弘法大師の母が移り住んだところでもあり、その母が亡くなった後は女人霊場として知られるようになりました。

写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟

町石道には1町(約109m)おきに写真のような石柱の道しるべが立てられています。現在、町石道全体で180本の道しるべが見られます。

 

見どころ2.丹生官省符神社

写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟

次の見所は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産になっている「丹生官省符(にうかんしょうぶ)神社」です。この神社は慈尊院を建てる時の鎮守として建設されたものです。そのため場所も慈尊院のすぐ近く。春日造りの壮麗な社殿が特徴です。

 

By I. KENPEI

町石道の参道は写真のように、杉の木が生育する平坦な道がほとんどですからハイキングも比較的楽です。途中に「六本杉」という峠がありますが、これは昔、立派な杉の木が何本も生えていた所です。

 

見どころ3.丹生都比売神社

写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟

丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)は丹生官省符神社から約9km南に下った所にあります。この神社も世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一つになっています。神社には、高野山の主である丹生明神とその子供の狩場明神が祀られています。狩場明神は弘法大師を山頂まで案内した明神だと伝えられています。

写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟

神社の境内では秋になると、写真のような紅葉が見られ、苔の生えたあずま屋とあいまって美しいコントラストを演出してくれます。

 

見どころ4.聖域を示す「二ツ鳥居」

写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟

二ツ鳥居は、文字通り2つの鳥居が立っているスポットです。この珍しい鳥居の近くには展望台があり、天野の里が見下ろせます。ここでは美しい景色を眺めながら一休みしましょう。現在立っている石の鳥居は1649年に建てられたものですが、もともとの鳥居は弘法大師が2人の明神のための聖域の始まりを示すために建てたと伝えられています。

写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟

写真は外回りの参道「女人道」から見た高野山の風景です。女人道とは、昔女人禁制だった高野山を歩く女性のために築かれた参道です。写真の中央に見えるのはこれから向かう金剛峯寺の「根本大塔」です。

 

見どころ5.高野山の中心「金剛峰寺(こんごうぶじ)」

さて町石道のハイキングも終点に近づきました。最後は高野山の中心である「金剛峯寺」です。急な坂を上ると現れるのが大門。まずこの大門をくぐります。優雅な瓦造りの屋根を乗せた2階建ての朱塗りの門と両脇に置かれた金剛力士像が圧巻です。

ハイキングの最後は金剛峯寺の境内にある2重の塔、壇上迦藍(だんじょうがらん)「根本大塔」です。かつて真言密教の道場として使われた所で、高野山のシンボルにもなっています。塔の基礎と地階が四角形であるのに対し2階は円形になっているのが特徴です。多宝塔様式とよばれる塔としては、この根本大塔が日本で最初に作られたものだと言われています。

 

アクセス

高野山町石道のハイキングをするには、まず慈尊院に行きますが、これには2つの行き方があります。
・JR和歌山線の高野口駅で下車し、徒歩35分、もしくは駅からタクシーで慈尊院まで移動
・南海高野線の九度山駅で下車し、徒歩22分、もしくは駅からタクシーで慈尊院まで移動

 

まとめ

かつて弘法大師が真言密教の信仰の道として築いた町石道。22kmという長距離にもかかわらず、歴史の重さと見どころの多さから人気のハイキングコースになっています。人里離れた高野山の自然を訪ね、また昔を偲びながらぜひ歩いてみてください。

 

協力/公益社団法人和歌山県観光連盟    文/Setsuko Truong

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