【ネパール】チトワン国立公園の寄り道におススメ! カリカハイキングで望むヒマラヤとヒンズー教の聖地デウガート散策

観光客に人気のスポット カリカ寺院からヒマラヤの絶景を眺めよう

国立公園が7ヶ所、野生生物保護区が3ヶ所あり、国土の約8%にあたる広大な地域が自然保護区となっているネパール。その中の一つ「チトワン国立公園」は、ネパールの南西部タライ平原にあります。1984年に野生動物の宝庫として世界遺産登録され、東西80km、南北23kmにも及ぶ広大な土地では、ジャングルサファリやカヌー体験、ジープ・ドライブができ、観光地として多くの人が訪れます。そんなチトワン国立公園に行くなら、ぜひ寄り道して欲しいのが今回ご紹介する「カリカ寺院」と「デウガート」です。

カリカ寺院はナラヤンガ―トの町から、テンプ―(乗合バイク)でわずか5分~10分ほどです。雄大なナラヤニ川を渡ると、県が変わりルンビニ県ガインダコットです。ナラヤニ川はインドのガンジス川に続く上流のひとつで、カリカ寺院はナラヤニ川を見下ろす位置にあります。ゆったりとしたナラヤニ川の流れは美しく、南側はチトワンのジャングルが続いています。

カリカ寺院は、ヒンズー教の寺院です。地元民はお参りのために、山頂まで登ります。ゆっ
くり歩いて、約1時間の道のりです。この山に登ると、ヒマラヤが見えます。

「え?タライ平原からもヒマラヤが見えるの?」とよく驚かれますが、見えます。10月中旬~2月の乾期で、晴れて空気が澄んだ日を狙います。ヒマラヤを見る場合、どこでも共通していることですが早朝7時には出かけましょう。1時間の散策で緑を楽しみながら階段を上ると、視界が開け、マナスルとラムジュンヒマールの白くて美しい姿が見られます。


私たちが登った時は、意外に若者が多いという印象でした。ある若者のグループは、山の中腹の広場に来ると、ヒンズー音楽をかけて踊りだしました。ネパールはシャイな国民性ですが、踊るのが大好き。もしかしたら、そんな場面にも遭遇するかもしれません。

■カリカハイキングの所要時間

山頂までの往復と山頂で景色を眺めるのに、2時間半~3時間見ておきましょう。途中でア(ネパールのミルクティ)を飲んだり、カジャ(軽食)を食べる場所もあります。カリカ寺院の登り口に、水やジュースが売っています。そこで水分は買ってから登りましょう。

■カリカ寺院までの行き方

【チトワン国立公園から】 チトワン国立公園からナラヤンガートまでは、車で40分ほどです。ホテルでタクシーを頼むのが良いでしょう。2000ルピーほどで交渉してみてください。(2018年現在)

【ルンビニから】 ルンビニからナラヤンガートまでは、バスで4時間ほどです。値段は300
~400ルピーほどです。ナラヤンガート行きのバスというのはなく、他の行き先のバスを途中下車することになります。プルチョークかポカラバスパルクで降ろしてもらいましょう。

テンプ―と呼ばれるオート三輪のタクシー

いずれのプランも、ナラヤンガートのホテルで1泊し、翌日はホテルの前を走るテンプ―と値段交渉します。プルチョークのあたりからですと1台100ルピーほど、ポカラバスパルクの辺りからですと1台200ルピーほどで交渉しましょう(テンプ―は3~4人乗り、朝7時より早いと少し高くなります)。「カリカテンプルサンマ カティ?(カリカ寺院まで、いくら?)」で通じます。

デウガートで生と死を考える

カリカ寺院の散策を楽しんだら、デウガートにも行きましょう。デウガートはヒンズー教の
聖地です。ヒンズー教の神様の一人シヴァ神が生まれたという伝説の場所です。バスやテン
プ―の到着場所から、歩いて吊り橋を渡ります。この吊り橋、ネパールにしてはなかなか立
派です。デウガートから街に出るには、バイクもこの吊り橋を押して通ります。その後、橋
を渡って、上へ上へ左側のほうに坂を上がっていきます。


※写真左が伝説の場所

道に迷ったら、「シヴァ バネコ バグワンレ ジャンメコ タウン カタ?(シヴァという神様が生まれた場所はどこですか?)」と、聞きましょう。サルがたくさんいる寺院の横を抜け、20分ほど歩くと到着します。たくさんの若い修行僧たちにもすれ違うでしょう。シヴァ神がここで生まれた伝説が、なぜこの地の発祥なのかはわかりませんが、独特の空気感があります。

その後、川沿いのほうに戻り、川岸に降りてみると(吊り橋はまだ渡りません)、川岸の辺りで煙が立ち上っていることに気付くでしょう。そこは火葬場になります。ネパールでは人が亡くなると、川岸にジャート(カースト)ごとに焼いてもいい場所が決まっています。親族で遺体を運び、焼けたら遺灰はそのまま川に流します。独特の臭いも漂う場所ですが、命について考えさせられる場所です。そして、川岸を流れるナラヤニ川の水が、何とも言えない美しいブルーをしています。

■デウガート散策の所要時間

デウガートのバス乗り場から、1時間半~2時間ほどあればゆっくり散策できます。

■アクセス方法

ナラヤンガートのポカラバスパルクから、バスが出ています。一人50ルピーほどですが、
本数は多くありません。急ぐなら、テンプ―で1台400ルピーほどで交渉してみましょう。

■カトマンズまでの帰り方

ナラヤンガートのポカラバスパルクから、朝6時半集合・7時出発のデラックスバスがあります。前日までにバスパルクで予約をしておきましょう。そのほかマイクロバスも出ていま
す。値段はデラックスバスは400ルピー、マイクロは500~600ルピーほどです。
※記載している交通費はすべて2018年4月現在の情報となります。

【筆者プロフィール】

こぴらです。ネパールでNGOの活動をしています。自然豊かなチトワン県在住です。インフラがなかなか整わないネパールですが、日本とは時間の流れ方が異なり、ネパールならではの魅力もたくさんあります。美しいヒマラヤ山脈、ジャングルの動物たち、色鮮やかなハイビスカスや鳥たち、心優しいネパール人についての情報をシェアしていきたいと思います。

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