ただ行くだけじゃもったいない! 失敗しない「世界遺産の歩き方」

ひとつの建物だけじゃなく街全体がまるごと世界遺産になっているもの、謎が残されている古代遺跡、息づいている芸術作品、数十億年という地球の歴史の壮大なスケールに触れる体験、そんな歴史や受け継いでいる文化に触れることができるのが世界遺産。

しかし、せっかく行くなら失敗なんてしたくない!

今回は世界遺産を見に行くときの失敗しないノウハウについて話していきたいと思います。

そもそも世界遺産とは?

世界遺産の魅力は人によって違うかと思います。しかし圧倒的な自然の壮大さ、偉大さ、歴史の長さ、文化やそこに息づいてきた人たちのことを感じ、心の底から感動するということは共通事項ではないでしょうか。日常から離れ、非日常を感じることができる世界遺産。ではそもそも世界遺産って何でしょうか。

知っているようで知らない世界遺産の基礎知識

世界遺産とは、「人類共通の宝として未来へ受け継ぐべき価値を見出された文化・自然」のことをいいます。文化遺産及び自然遺産を人類共通の遺産として損傷や破壊の脅威から保護し、保存するための国際的な協力や援助の体制を確立することを目指しているものです。多くの国がこれに参加していて、その根底には国際社会全体で人類共通の遺産を保護していく精神が刻まれています。2018年現在で世界遺産に登録されているのは 1092件に及びます。もちろん日本も登録していて、その数は22個になります。

世界遺産はなぜ発足されたのか

1960年にエジプト政府は川の氾濫防止と農地開発のために、治水目的でダムの建設を行うことを考えました。しかしダムの建設エリアには、ヌビア遺跡が含まれておりこのままでは遺跡が水の中に沈んでしまうことがわかったのです。この事態を重く見たユネスコが世界各国に援助を要請し、遺跡内のアブシンベル遺跡を移送。これをきっかけに価値のある遺跡を保護する働きが広がったのが世界遺産なのです。

世界遺産に選ばれたら

 世界遺産登録後は観光客数が増加するために、様々な問題が発生してきます。観光客が増加するために、ゴミや環境の変化が問題になってきています。遺産保護と観光の両立が課題になっており、観光するわたしたちもマナーを守る必要があるのです。

「世界遺産の歩き方」そこに眠っているバック・グラウンド・ストーリーを知る

世界遺産は、地球という自然と、地球に住むわたしたち人間の歴史の大事な記録です。世界遺産を楽しむためにはその歴史を知ることがとても重要になってきます。子どものころの就学旅行や林間学校。もしかしたら世界遺産に訪れたこともあるかと思いますが、皆さんはどれくらい覚えているでしょうか。おもしろい、素晴らしい、壮大だ、感慨深いと思いましたか? 世界遺産を楽しむためには、その歴史の琴線に触れ、バックグラウンドを知ることが重要です。

例えば、日本の「紀伊山地の霊場と参詣道」がある高野山。ここ、高野山には豊臣家の二代目になるかもしれなかったといわれている豊臣秀次が、自害をした寺があるのをご存知ですか。今でもその部屋が残され、見学することができます。諸説ありますが、秀吉は貴重な跡取りにもなるかもしれない秀次に謀反の疑いをかけ、秀次は高野山清厳時で出家。その関係が修復しないまま切腹を言い渡され、自害しました。その後は、散々ある結末に。秀次の側室30人と子供たち三河ヶ原で処刑し、川は血に染まったそう。なぜ秀吉は秀次に自害を命じたのか、なぜ若君や姫君たちも斬首したのか、自害を言い渡された秀次の気持ちを考え、知った上で観光するのと知らないのとでは、面白味がまったく違うものになります。

また私たちを魅了する世界遺産の遺跡や建築物は失われ、埋もれた歴史として現在もその姿を見せてくれますが、実は現代の生活の基礎となる文化や風習の中に、古代文明が息づいていることがあります。例えば、紀元前3500年前にイラク周辺で誕生したメソポタミア文明では「歴」が作られ、60進法が作り出され時間の概念が誕生しました。旧約聖書にでてくる「エデンの園」はグ・エディンと呼ばれる地域を指しているといわれ、神によって壊されてしまう「バベルの塔」は古代都市バビロンに建てられたジッグラストではないかと言われています。神話にある建物は世界遺産にも息づいており、このような文明や歴史背景が現在にも息づいていることがあるのです。それぞれの世界遺産のバックグラウンドを感じることで面白さが倍増するはずです。

現地の情報を知る

世界遺産を観光する前には、まず情報収集がマストです。

移動について調べる

世界遺産を観光するときには移動方法を調べるのは大切なポイント。現地までの移動方法はもちろんですが、とても広大な観光地の場合もあります。現地での移動方法もチェックするのもお忘れなく!

予約しておく必要があるのか調べる

自然遺産のグレートバリアリーフの醍醐味はシュノーケリングやセスナ飛行での空中遊泳。直前予約も可能な場合もあります。現地へ行ってから後悔しないように予約はお早めに! 予約をすることで楽しめるアクティビティがある場合もたくさんあります。

予算を調べよう

寺院などが複数ある場合、一つずつに参拝料などかかかってくることがあります。すべて回ると結構な金額になることも。金額も先に調べておくとスムーズに観光をすることができます。

治安を調べよう

場所によっては治安悪化区域も存在しています。旅行前には観光省や外務省の海外安全ページでチェックしトラブルを防ぐ必要があります。

気候を調べよう

天気や気温、湿度を調べる必要があります。体力があると思っていても、長時間のフライトなど移動だけでも身体を疲れさせるものです。例えばアンコールワットのあるカンボジア。雨期を避けて乾期に訪れると、35~40℃を超える気温が体力を奪います。適切な洋服を選んだり、必要なものを準備するためにも気候のチェックはかかせません。

準備は大変ですが、せっかく訪れるのならしっかりとした準備をした上で、楽しい旅にしたいものです。世界遺産は文化や生き方、歴史など多くのことをわたしたちに教えてくれようとしています。それぞれの世界遺産が発しているストーリーを感じながら、サインを肌で感じていけたらと思います。

文/rinemo

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