【イタリア】世界遺産ドロミテの冬 欧州一の広さを誇るシウジ高原で心洗われるトレッキング

2009年に世界遺産に登録されたイタリア北東に位置する名峰DOLOMITI / ドロミテ(イタリア語読みはドロミーティー)は、ヨーロッパでも大人気のトレッキングスポットです。
ドロミテ山岳地帯は9000㎡という富士山の10倍の広さを持ち、3343mの最高峰のマルモラーダを筆頭に3000mを超える峰が20以上もあります。この高さと峰の多さから鋸の歯によく例えられ、非常に荒々しく男性的な山岳地帯として多くの山岳ファンを魅了しています。

今回はその広いドロミテ山岳の中でもボルツァーノに焦点をあててご紹介させて頂きます。
ボルツァーノはイタリア共和国トレンティーノ=アルト・アディジェ州北部の都市で人口は約10万人です。オーストリア共和国のチロル州の州都インスブルックから南方に約86kmしか離れていないことから、オーストリアの文化の影響も大きくボルツァーノが南チロル地方と言われるのも納得できます。

夏のボルツァーノは色々な所からの交通の乗り入れが便利なせいかトレッキング客で一杯になりますが、今回訪ねたのは12月後半冬のドロミテのトレッキングをご紹介します。

写真は6月下旬のボルツァーノ

 

ゴンドラに乗って ヨーロッパ一の広さを誇るシウジ高原へ

まず向かったのはALPE DE SIUSI アルペ ディ シウジです。行き方はボルツァーノの駅前のバスターミナルからSADバス170番オルティセイ行きに乗り、シウジ(SIUSI)に向かいます。シウジに到着したら、少しだけロープウェイ乗り場まで歩きます。(バス下車した場所からロープウェイ乗り場までは徒歩約5分)そこから、ゴンドラに乗りシウジ高原まで一気に上がります。

 

ゴンドラを降りれば目の前にはヨーロッパ1の広さを誇るシウジ高原が出迎えてくれます。しかも高原のバックにサッソルンゴ(3181m)サッソピアット(2955m)がドーンとそびえ立ってまさに絶景です。

サッソとはイタリア語でルンゴ長いピアット平いらなと言う意味ですので、「長い岩」「平たい岩」とあまりにも単純なネーミングで絶景を前にしてずっこけそうですが、イタリアにはこうした単純なネーミングが意外と多いのです。

私が訪ねた12月後半はシウジ高原一面雪に覆われ白一色、高原植物が一面を彩る夏山とは全く趣が異なります(1枚目の写真参照)。

今回、なぜ雪山を訪ねたかと言うと、とにかく夏山のようにトレッキング客が殆どいないので、本当に見える色といえば空と雪の色の2色だけ。静かで空以外色のない世界と言うのは都会の喧騒を忘れることができ、とても幻想的で心が洗われます。そして誰もまだ踏み入れていない新雪をキュッ、キュッと音を聴きながら歩くのはなんとも贅沢な時間を味わうことができます。

少し歩を進めると、先客(ウサギやリス)の残した足跡を見つけることが出来、ふと立ち止まり彼らの姿を足跡から想像するのもまた冬山ならではの楽しみではないでしょうか。

冬山は行けども行けども雪、雪なのでワクワクするトレッキングではなく一歩一歩雪を踏みしめることで鎮魂の効果があるように思います。

 

地元の人たちの遊び

麓の方に降りてくると、地元の人たちがSlitta(スリッタ)と呼ばれる木製のソリで遊んでいました。このスリッタは単なる子供遊び道具ではなく、物凄いスピードが出ることから大人達も真剣にソリ遊びをしているのがなんだかとても素敵です。

冬のシーズン、どこの軒先にもこのスリッタがぶら下がっており、奥さんがスーパーで買った沢山の食品をこのスリッタに載せて綱を引いてるところを何度も見かけました。

 

冬のドロミテを歩いてみて

さて、最後に冬山のトレッキングでアドヴァイスを1つしたいと思います。冬山は日が当たっている時は問題ないですが、ちょっと日が陰ったりすると一気に体温を奪われます。そのため、防寒対策だけはとにかくしっかりやっておくことをお勧めします。私が行った12月後半のボルツァーノは最低気温が−5度まで下がったので、ヒートテックを着て、その上にウルトラライトダウンジャケットを着て、その上に通常のダウンジャケット着るという感じで挑みましたが大正解でした。冬山に行く場合は出来るだけ薄い防寒着を何枚も重ね着し、暑かったら簡単に脱ぐことが出来る服装というのがポイントです。

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